セノアーツ通信2月号_北区まち遺産

北区まち遺産ファイルvol6

北区には昔、軍事施設がたくさんありました。北区中央図書館がその施設を利用して作られた事は有名ですが、ココキタ周辺にもこのような物が残っているとは知りませんでした。この遺構跡を古地図で調べてみると「煉瓦會社」と記されていました。さらにその近くには「火薬製造所豊島分工場」と言うものもあります。ココキタがある場所は「酸曹會社」と書いてあります。今の日産化学の前身のようです。  こういう感じで調べて行くとどんどん当時の様子が浮かび上がって来て面白いです。遺構は一種のタイムマシーンのように思います。これが元となり当時の風景を呼び起こさせてくれるんです。人の記憶と言うものはすぐ消えて無くなります。だからこそ、人の記憶を呼び起こさせてくれる装置を残しておく必要があるんですね。それに演劇を組み合わせたらきっと面白いと思っています。

4コマはここで『ゴドー待ちながら』をレオンとマチルダが演じたらと妄想してみました。

※今回の場所はHINOKOの永瀬二郎さんに教えてもらいました。