今月は年に一度の「ココキタまつり」がありました。「ココキタまつり」はアーティストが中心になって地域との交流を図るアートイベントです。私は前回に引き続き「キタクなる街」をテーマにやらせてもらいました。このワークショップは今回で3回目になります。最初は実験的だったこのテーマも段々と地域の人に浸透してきたように思います。
この内容について今回軽く報告させてもらおうと思います。
このワークショップはタイトルの通り「理想の北区を作る」と言うのが主旨です。どう言うカタチで進めて行くかと言うと、まずスタートは地形だけが表現されたジオラマだけを置いておきます。(図1参照)
地形と駅名はそのまま現実世界を反映しています。
そこに参加者にまず自分の家を作ってもらいます。家の形やサイズは自由です。どこに置くかも早いもの勝ちです。家ができた人には「この街にあったらいいな」と思う理想のものを作ってもらいます。子供とやると動物園や水族館、お菓子屋さんなどが多いですが 、今回はなぜかタワーを作るお子さんが多かったです。
最初はみんな少し戸惑うのですがいくつか物ができてくるとそこから派生してどんどん広がって行きます。「ここに公園があるなら、私は動物園を作ろうかな」とか「ここにはお店がないからマックとかコンビニ作ろうかな」とか、、、周りの環境とのバランスを子供なりに考えて行くのです。地形と地名を残して置くことも重要なポイントです。実際の地名を残して置くことで現実の世界とも繋がる事ができます。「本当の私の家はこの辺りだけど、理想の家は川の近くに建てようかな」とか、、、普段意識しない自分の街を立体的に意識するのです。その中で現実と理想を行ったり来たりしながら無意識にバーチャル世界を楽しんでいるのだと思います。このジオラマに全ては現れませんが、参加者の頭の中にはそれぞれの空想の世界が広がっている事でしょう。今回は子供中心でしたが、いつか大人向けにもやってみたいと思います。さて大人が描く理想の街はどんな形をしているのでしょうかね。
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