4月30日に第6回路上観察学会分科会が駒場東大周辺で実施されました。京王井の頭線の駒場東大前駅には分科会の主要メンバーが所属する劇団青年団の本拠地「こまばアゴラ劇場」もあり、この日の参加者にとって旧知の街。だからこそ新しい発見や驚きが数々見られる観察会となりました。
午前中は俳優・山内健司さんのナビゲートで、暗渠や地層など、普段は無意識に通り過ぎる足元に意識を向ける時間となりました。駅の商店街周辺のマンホールからは豊かな水の音が聞かれ、筆者にとっても「見えないけれどある東京の自然」や周辺のサウンドスケープに気づく興味深い体験でした。また駒場は映画「東京ソナタ」のロケ地となっていて、象徴的に登場する「Y字路」を探して歩くのも楽しいと思います。
午後は個人活動として、駒場東大構内をはじめ旧前田邸や文学館など、商店街とはまた趣の違う街の顔を各自の視点で観察しました。そして2時間ほど個人活動の後にはふり返り。ちょうど現在、東京大学内の駒場博物館では『境界線を引く⇔越える』も開催中。そちらに参加中のアーティスト・池平徹兵さんも飛び入りでご参加くださいました。
筆者にとってはこの街が、駒場東大前駅を中心に、(線路)を境界線にして左右4つ(東大構内、商店街、住宅地、公園内)のサウンドスケープに分かれていることが興味深かったです。そして何と言ってもマンホールから聞こえる水音。サウンドマップ(音地図)には空の音を記録することは多くても、地下の音は見かけたことが無かったかも・・・都市を歩く時には特に耳をかたむけてみたいと思います。
ふり返りは駒場東大内のカフェで。
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